認知症の終末期医療

嚥下困難

 認知症が進行してくると、認知機能が衰えてくることはもちろんのこと、身体機能自体もかなり衰えてきます。具体的には歩けなくなったり、食べ物がうまく飲み込めなくなり、気管の方へ食べ物が入り込んでしまい(嚥下障害)、肺炎になってしまったりします。高齢者にとって肺炎は命に関わることもあるので、医師から胃ろうの増設を勧められることがあります。

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施設への入所も検討しておくことをオススメします。無料で相談や資料請求~見学予約までできます。条件の良いところは待機者も多いので、目星だけでもつけておくと後々助かるかと思います。

胃ろうとは

 口からの食事が難しい患者さんのために、胃に人工的な穴を開けてチューブを通し、栄養剤や水分を注入するものです。一般に胃ろうは体力が回復するなどし、食べ物を自分で食べられるようになったら取り外すのですが、高齢者の場合、胃ろうを外すことは難しいのが実情です。

胃ろう増設のメリット

  1. 人によるが寿命が1~3年程度延びる
  2. 食事の手間が減るので介護者の負担が減る
  3. 元気になれば、胃ろうを外すことができる

胃ろう増設のデメリット

  1. チューブが劣化するので、定期的なチューブ交換が必要
  2. 接続部付近の皮膚がただれやすいので、ケアが必要
  3. 床ずれ、体のむくみなどが出ることが多い
  4. 栄養剤の滴下が早いと下痢などの症状が出る
  5. 肺炎を必ず防げるわけではない

専門家の中でも意見が分かれる胃ろう増設

 胃ろうの基本的な考え方は、一時的に胃ろうから食事を摂ってもらい、リハビリを終え、元気になったら胃ろうを外してまた口からご飯を食べてもらうと、いうものです。しかし、一方で胃ろうを増設し、家族と穏やかな生活を送っている方もいれば、意識もあまりないままに栄養剤を入れ、延命させられているとしかいえない方もいます。これは、一体どう捉えればいいのでしょうか??

 本人のためを家族が考え、医師に意向をしっかり伝える必要があります。少しでも長く生きていて欲しいと考えるのか、これ以上苦しんで欲しくないと捉えるのかで選択肢は大きく異なります。

胃ろう事例その1

一家団欒

 誤嚥性肺炎を何度か繰り返したので、あまり気乗りはしなかったが、胃ろうを増設し、栄養剤で食事を補うことにした。自宅に帰ってからは家族で介護をし、短い間だったかもしれませんが、穏やかな生活を送ることができました。

胃ろう事例その2

寝たきり

 胃ろうをしないと延命措置を断ったようで、父を殺してしまうような罪悪感を感じてしまい、胃ろうを増設した。しかし、程なくして父は亡くなってしまい、胃ろう増設が何のためだったのか分からなくなってしまった。

 この2つの事例は私が考えたストーリーなのですが、こういった事例は山ほどあります。ウチの病院でもありますし、医療ニュースなどでも似たようなケースが取り上げられています。家族には酷な選択になるかもしれませんが、自然な死を望むのか、それとも少しでも長く家族と過ごす時間を作るのかをよく考える必要があります。

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