認知症の困った症状への対処法-物盗られ妄想

物盗られ妄想

 認知症の患者さんでよく知られているものの1つの症状が物盗られ妄想です。アルツハイマー型認知症では約4割くらいの患者さんでみられるとも言われています。こういったもののほとんどはお金や財布、印鑑や通帳といった自宅にある貴重品がほとんどで身近な人を犯人として疑い始めます

 このもの盗られ妄想は、発展すると家庭内だけで収まらず隣人を犯人にしたり、警察に通報したりしてしまうこともあります。警察に事情を話せば、ある程度は了解してくれますが、何度も繰り返すようであったり、隣人に危害(名誉毀損も含め)を加えるようになれば薬物療法も視野に入れるべきだと思います。ただ、薬物治療でも完全に消失させることは難しいのが現状です。

 こういった物盗られ妄想は軽度~中等度くらいの認知症で見られる症状で、認知症が進行するにつれなくなっていく症状でもあります。

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どうやって理解・対処すれば良いのか?

 上で紹介した物盗られ妄想のメカニズムをイメージ図にしてみると以下のような感じになります。記憶障害、不安症状、認知症に伴う判断力の低下などが複合的に絡み合い、物盗られ妄想は現れています。

物盗られ妄想のメカニズム

 物盗られ妄想で大切なことは、物盗られ妄想という現象を知るというところから始まります。知ってさえいれば「これは病気だから」と割り切れるのですが、知らなければ「毎日こんなにも介護しているのに疑われた・・・」と、よくない方向へ考えてしまいます。介護している側が落ち込まないように他の家族がしっかりとフォローしてあげることも忘れないでください。

 また、物を盗られた!と騒いでいるうちは興奮しています。他にも生活上の不満があれば一気に爆発し、暴力行為に発展することもありえます。なので、まずは落ち着かせることが大切です。お茶を飲んでから財布を探しましょうか。などといって一呼吸おくようにすると、先ほどまで騒いでいたことを忘れてくれるかもしれません。忘れていなければ予定通り探せばいいのです。

良くない対応法

間違った認知症への対応方法

 物盗られ妄想を訴えている方に説得や理詰めで反論するとよくない結果を招きやすいです。普通、何かを無くしてしまったら自分の落ち度だと思うのですが、認知症の方ではその責任を他人に押し付けます。自分は絶対的に正しいと考えるものなのです。反論・否定をすればするほど症状は悪化するものと覚えておいてください。

 例えば、財布が無くなった事例で家族全員が「知らない」「自分でどこかにしまったんだ」などというと、認知症患者さんの中では自分は間違っていないという考えが働くので、「家族は全員私の言うことを信じてくれない。家族の誰かが犯人だ。私だけのけ者にされている」などと考え、心を閉ざしたり、隣人に言いふらす、警察に通報するなどの行動に出ることもあります。本人の言うことをできるだけ否定せず、丁寧に話を聞いてあげるようにしましょう。

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